2010年10月22日金曜日

新町再開発 事業費3分の2に

徳島市と県の意見が食い違い、計画が中断している同市新町西地区の再開発事業で、一部の地権者が、街づくりのNPO法人に依頼し、新しい計画案のたたき台をまとめた。これまでの計画にあった高層マンションをやめて、音楽ホールを新たに増やす。総事業費は約120億円で、前の186億円の3分の2程度に圧縮している。

 この再開発事業は、独立行政法人・都市再生機構(UR)がつくった計画案を受け、2008年に市が都市計画案を県に提出。県は財政難を理由に同意を拒否し、市は見直しを迫られた。しかし、見直しの作業は進まず09年5月には、計画を立てたURは事務所を閉鎖。市まちづくり推進課は「実質、廃案に近い状態」と話す。

 地元では、土地と建物の権利者約150人のうち約80人が今後の再開発を話し合う「ゴデレッチョ新町西創造会議」を設立。昨年10月から、北海道や秋田県など全国で再開発事業に取り組んだ実績のあるNPO法人TOMネット(本部・東京)の助言を受け、月1回の勉強会を実施していた。

 最初の計画案との大きな違いは、22階建てマンションをやめて、住居部は地権者の住まいに限定。音楽ホールも計画案にあった大ホールに加え、地域住民も気楽に使える小ホールを設ける。再開発の資金は、大ホールを計画する市の予算などを充てる。同会議とNPOは今後、すべての地権者に説明し、今年度中にさらにたたき台から計画案を立て、市に提案する。

 新町西地区は、西船場町1丁目と新町橋1丁目のそれぞれ一部と、西新町1丁目の約1・4ヘクタールの区域。JR徳島駅のロータリーから新町橋を渡った国道438号(通称新町橋通り)の北西側で、民家や商店がある。

(花房吾早子)
『朝日新聞』より

“究極の安近短リゾート” マレーシアに斬新なマンション続々

日本や欧米諸国が不況にあえぐなか、マレーシアは都市開発ラッシュが衰えない。新しい道路が次々と開通し、首都クアラルンプールの中心部には「これでもか」とばかりにオフィスビルやマンションが次々と建設される。ほんの数週間前に通った道路なのに、新しい建物が出現して景観が以前とすっかり変わっていることも少なくない。開発の波は都心のみならず、近郊に点在する居住区などにも広がっている。なかには、マレーシアならではの斬新な近代的マンションも登場した。

 ◆個性的な屋上

 クアラルンプール中心部から約10キロのモントキアラ地区。国内の主要都市につながる高速道路のインターチェンジに近い交通利便性と、レストランなどの商業施設や文化施設が整っていることから、外国人居住者に人気がある。インターナショナルスクールや日本人学校の送迎バスのほかに日系学習塾、日本食材を含む品ぞろえが豊富なスーパーもあり、日本人駐在員も多く住む。当然ながら住宅も充実し、単身用からファミリー向けまで多彩なマンションが林立している。リゾート風の低層住宅あり、高層のタワーマンションありで、規模も豊富だ。

 この“国際居住地区”に、不動産投資家も注目する新たな物件が姿を現した。マレーシア従来のイメージを覆す斬新な発想で設計された「VERVE Suites」だ。完成後は全部で4つの住宅棟で構成し、下層にはテナントが入る予定で、それぞれ個性的なデザインと趣向が凝らされている。4棟とも、最大の呼び物は屋上にある。

 ◆賃貸でも良さ実感

 例えば、昨年に完成するや間もなく完売し、すでに入居が始まっている1棟目の「Viva Tower」は、36階の屋上に露天式テラスを備え、高層ビルのペトロナスツインタワーやKLタワーなどクアラルンプール市内を一望できる。

 年内に完成予定の2棟目「Vibe Tower」は、27階の屋上にプールとジャグジー(気泡噴流風呂)のほかに開閉可能な屋根付きテラスを備える。さらにテラスは、キッチンとカウンターバー付きの全面ガラス張りダイニングルームでシェフの出張出前パーティーも楽しめる。

 2012年初めには、屋上でドライブインシアターをヒントに考案した巨大スクリーンで映画鑑賞が楽しめる“アウトドアシネマ”が目玉の3棟目「Vogue Tower」が完成する。

 そして4棟目の「Vox Tower」は、37階の屋上に人工ビーチの建設を予定している。数時間かけてリゾート地まで車を走らせなくても、自宅マンションの屋上に出れば、白砂に波が打ち寄せるビーチが目の前に広がり、ヤシの木陰のサンデッキでゆったりくつろげる。まるで夢のような暮らしだ。

 これら常識を打ち破るマンションは、買って住むのもいいが、借りて住むのもまたいい。賃貸価格は周辺マンションとさほど変わらず、家具や電化製品が備え付きで住居者は屋上施設を利用できる。ジャグジーあり、屋上パーティーありで、ここに住めば、究極の“安近短リゾート”を楽しめるだろう。(在マレーシア・フリーライター 大野素子)
『フジサンケイビジネスアイ』より

2010年10月14日木曜日

国勢調査偽り不審電話

日野で3件「税還付受けられます」

 国勢調査をかたる不審電話などが都内で相次ぎ、都が注意を呼びかけている。

 都によると、日野市内で12日、「国勢調査で確認したところ、税の還付が受けられます。後日書類を送付するので申請してください」という不審電話が3件相次いだ。調布市内では、9月12日、調査員と名乗る女性が腕章や調査員証を示さず、マンションのオートロックを解除してほしいと要求し、同月30日には、大田区の会社に区役所職員をかたって、「国勢調査に必要なので役員名を教えてほしい」との電話があったという。
『読売新聞』より
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2010年10月12日火曜日

マンション供給、家族用を9割以上に 日神不動産

日神不動産はファミリータイプのマンションの供給を拡大する。2012年3月期に発売予定の1200戸の物件のうち、専有面積が50平方メートル以上のファミリータイプの物件の割合を9割以上に増やす。現在供給される物件が高額物件に集中する中、価格を抑えた物件を投入して主に団塊ジュニア世代向けに売り込む。

 これまでは単身・共働き家庭向けの小規模なマンションに注力しており、ファミリータイプの物件が占める割…
『日本経済新聞』より
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2010年10月8日金曜日

東急不動産など、子育て重視マンション 大阪のカネボウ跡地に

 東急不動産と伊藤忠都市開発は7日、大阪市でマンションを今月下旬に発売すると発表した。敷地内に子供向けの公園を設けるなどセキュリティーに配慮。棟内の共用部では東急スポーツオアシス(東京・世田谷)が親子向けにリトミック教室を開くという。

 「ブランズシティ都島友渕町」はカネボウの研究所跡地の一部に建設。敷地面積は1万1千平方メートル。建物は地上15階建てで総戸数は289戸。住戸の広さは66~91平方メートル。共用部には風力発電の電気で点灯する発光ダイオード(LED)照明を1基設置。駐車場には電気自動車の充電システムも設けた。
『日経産業新聞』より
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2010年10月7日木曜日

マンションの実情を把握 老朽化や住民意識など、県が調査へ

県は県内の既存分譲マンションの実態や、居住者が抱える問題などを細かく把握するため、全棟調査に乗り出した。「埼玉のマンション事情」をあぶり出す基礎資料となる大掛かりなデータ集めで、県住宅課は「市町村や行政区単位による調査は実施されることがあるが、都道府県レベルでは行われたことがないのではないか」と話している。

 都内へ通勤するサラリーマンなどのベッドタウンとして、1960年代から急速にマンション建設が進んだ埼玉県。県はこれまで高齢化率を把握する側面から県内の都市再生機構(UR)の賃貸団地の実態を調べたことはあったものの、分譲マンションについての調査は全く行っていなかった。築30年を超す老朽化したマンションが増え始め、建て替えなどが課題となることが予想されるため、県は主に維持保全や修繕の状況、管理組合の活動を調査することにした。

 データ集めは都内の民間会社に委託。調査員36人が県内に約5400あるマンションの管理組合代表者を訪問し、趣旨を説明して聞き取り調査する。代表者がいないマンションについては管理人に協力を依頼。全く手掛かりのないマンションに関しても目視でチェックすることで、県内すべてのマンションをカバーしたい考えだ。

 内容は建物の概要をはじめ、管理規約や日常の管理業務、修繕や建て替え、防災や防犯への取り組み、管理上のトラブル、居住者の高齢化の状況、駐車場などの付帯施設など32項目について調べる。

 さらに分譲マンションの居住者ニーズを把握するため、無作為抽出で選んだ1万世帯に対し、アンケートも行う。▽間取りや住居に対する満足度▽家族構成や通勤・通学状況▽マンション内のトラブル▽住民から見た管理実態▽自動車やバイク所有の有無―などまで踏み込み、50項目の質問に答えてもらう。

 県住宅課は「今回の調査で、県内の全棟数そのものも分かるのではないか。埼玉のマンション事情や最新の傾向、住民の意識などをつかむことができれば」と話している。来年1月下旬までに調査を終了し、年度内にデータをまとめる。
『WEB埼玉』より
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2010年10月6日水曜日

マンション、人気の都心3区でも立地条件を重視 民間調査

マンションにとって好立地とされる東京都心3区(港区・千代田区・中央区)でも、消費者が立地条件を重要視する傾向が強まっている――。マンション関連コンサルティングのトータルブレイン(東京・港、久光龍彦社長)がまとめた調査で、人気が高い都心3区でも価格上昇率などに大きな乖離(かいり)があることが分かった。

 3区をそれぞれ2~5のエリアごとに細分化してマンション価格を調べたところ、2000~04年の「旧価格帯」と、建築コストが高まり価格が高騰した 05~08年の「新価格帯」のマンション平均坪単価の上昇率は、港区が48%と高く、千代田区の17%、中央区の22%に大きく差を付けた。
『日経産業新聞』より
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2010年10月5日火曜日

「無実確信」と短い談話 小沢氏、前見据え事務所後に

 「誠に残念だ。裁判の場で無実が必ず明らかになると確信している」―。東京第5検察審査会が強制起訴すべきだとの議決を公表した4日、民主党の小沢一郎元幹事長は短い談話を発表。事務所が入る東京・赤坂のマンションを車で出た際には、後部座席で前を見据え、笑みを浮かべたような表情をみせたが、党関係者や地元岩手には動揺が広がった。
 約100人の報道陣が詰め掛けた小沢氏の事務所が入るマンション。午後5時前には、平野博文前官房長官が姿を見せ、事務所で小沢氏と約30分面会した。
 平野氏によると、「どうしてこんなことになったんだろう」と問い掛けると、小沢氏は「そうなんだよな。分かんないな」と答えたという。小沢氏はにこやかで、議決への対応を協議している様子ではなかったという。
 午後7時前、小沢氏を乗せた黒いワゴン車が駐車場から出ると、一斉にフラッシュが光り、何度もクラクションが鳴り響くなど騒然とした。オートバイが後を追ったが、小沢氏は7時半ごろ、世田谷区の自宅に帰った。
 東京・永田町の民主党本部では、慌ただしく出入りする党職員から「これからどうなるのか」と懸念する声が上がった。
 ある男性職員は「政権交代は小沢さんの力が大きかった。(強制起訴で)党への影響は避けられない」と硬い表情。「判決まで1年はかかるだろう。小沢さんがこの先、どう判断するかも気掛かり」と顔を曇らせた。
 岡田克也幹事長は定例会見で「本人の考えが示されるのが先」と繰り返した。
 地元岩手県では後援会幹部が「非常に残念な決定でやるせない気持ち。小沢先生の潔白を信じて今後とも一丸となって応援していく」と肩を落とした。一方、証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検の主任検事前田恒彦まえだ・つねひこ容疑者(43)による供述調書が証拠となっていることに触れ、「真実性に疑いがあり、議決は納得できない」と語気を強めた。
 これに対し、自民党岩手県連の千葉伝ちば・つとう幹事長は「県民の中には小沢首相待望論もあったが、期待は失望に変わっていくだろう」と切り捨てた。
 盛岡市の商店街を歩いていた大学生磯島大地いそしま・だいちさん(24)は「政治とカネの一連の問題に対する小沢氏の説明は不十分だった。市民感覚としては妥当な判断だ」と話し、法廷の場で疑惑が解明されることに期待していた。
『中国新聞』より
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